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Publications

C-C Chemokine Receptor 5 (CCR5) Expression in the Infarct Brain of the Photothrombosis Mouse Model

Hiroshi HasegawaMari KondoHirofumi HohjohKei NakayamaEri Segi-Nishida

BPB Reports 3 (6): 208-215 (2020).

北條先生のNeuroscience Lettersの論文の続報。新しくラボのメンバーになった近藤さんが頑張ってくれた原著論文。

脳梗塞を発症した脳組織で発現が上昇するケモカイン受容体CCR5の発現細胞を組織学的に検討したものですが、同時に、これまで用いてきた光血栓性脳梗塞モデルのプロトコールを改良したことを報告しました。新しいプロトコールを用いることで​脳梗塞の作製が安定し、研究が飛躍的に進むようになりました。

Induced Prostanoid Synthesis Regulates the Balance between Th1- and Th2-Producing Inflammatory Cytokines in the Thymus of Diet-Restricted Mice

Nurhanani Razali, Hirofumi Hohjoh, Tomoaki Inazumi, Bishnu Devi Maharjan, Kimie Nakagawa, Morichika Konishi, Yukihiko Sugimoto, Hiroshi Hasegawa

Biological and Pharmaceutical Bulletin 43 (4): 649–662 (2020).

博士研究員のHanaが書いた2本目の原著論文。

細胞性免疫の中心になる胸腺は、低栄養下で大きさや機能が縮小しますが(胸腺退縮)、その時の胸腺内で未成熟T細胞(Th0細胞)の性質の偏りがプロスタノイド依存的に変化することを示しました。胸腺内Th0細胞の性質の偏り(分極化)が可塑的な性質を持っていることを提唱した意義は大きいと考えています。このTh0細胞の分極化が、末梢での免疫応答にどのように影響するかを示すことが今後の課題。

Induced mRNA expression of matrix metalloproteinases Mmp-3, Mmp-12, and Mmp-13 in the infarct cerebral cortex of photothrombosis model mice

北條先生のご指導の下、卒研生の堀川さんが頑張ってくれていた研究を、北條先生がうまくまとめてくれた原著論文。

脳梗塞を発症した時に、CCケモカインであるCCL3, CCL4, CCL5とその受容体CCR5の発現が上昇すること、またCCR5の下流で発現する細胞外基質分解酵素MMP-3, MMP-12, MMP-13がどの細胞に発現しているのかを検討したもの。免疫組織染色とin situ hybridizationを組み合わせた実験が貴重。

Prostaglandin-Modulated Interaction of Thymic Progenitor Cells with Blood Vessels during Estradiol-Induced Thymic Involution

博士研究員のHanaの最初の原著論文。日本薬学会環境・衛生部会が発刊したBPB Reportsに発表しました。

​エストラジオールの投与により退縮する胸腺でプロスタノイド産生の変化が起きること、またNSAIDによりプロスタノイドの産生を抑えると、胸腺前駆細胞が血管から胸腺の実質内に侵入するステップが障害を受けることを報告しました。

UBIAD1 Plays an Essential Role in the Survival
of Pancreatic Acinar Cells

中川先生のオリジナルテーマであるビタミンK代謝酵素UBIAD1の時期特異的コンディショナルノックアウトマウスが膵臓に障害を持つことを報告した原著論文。

​内容が充実しつつストーリー展開が美しい、中川先生フレーバーに溢れた論文。多くの学生が様々な実験で育ててきてくれました。

Expression of tissue inhibitor of metalloproteinases and
matrix metalloproteinases in the ischemic brain of
photothrombosis model mice

長谷川が神戸薬科大学に赴任して初の記念碑的原著論文。

大学院生の廣野君が学生たちと一緒に頑張ってくれました。今、見直すと、もっと出来たという反省点も多いですが、光血栓性脳梗塞モデルの立ち上げを始め、現在の研究室に繋がる源泉となる論文であることは間違いありません。

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